イイ男でしょ?でも惚れてはいけません。だってわたしのものですから(ひゃ〜!出た!カンチガイ女!!^^;)

彼との出会いは彼がギタリストとして活躍していたバンド、ファビュラス・サンダーバーズの来日コンサートでした。「ギタリストの人がおとこまえやねんでぇ〜」という友人の誘いに軽い気持ちで見にいったのですが・・・

そのコンサートのとき、偶然席が彼のまん前でして、あまりのカッコよさに目が釘付け状態だった20歳のわたしは、そのままこのトシになっても釘付け状態のままです。ああ〜美しい男って罪だわ〜☆20代の頃にレイ・デイヴィスに夢中になっていなければ、わたしは絶対ジミー・ヴォーンをテキサスまで追っかけていって、押しかけ女房になってたことでしょう(スイマセン妄想癖があるもので・・・)。

しかしカッコいいのはルックスだけではありません。彼のギターももうもうもうもう、カッコイイっ!!タルくてシンプルな音はクールでオトナ。しかもソロになってからはさらにその音に磨きがかかって、クールなのにやさしく、とてもとてもセクシーなんです。

Tバーズ時代は作曲に参加することがあまりなかったのですが、弟スティービー・レイ・ヴォーンと組んだ「ヴォーン・ブラザーズ」からは作曲/ボーカルもするようになりました。歌うことに関して彼はTバーズ時代に「俺の声はアニメのドナルドダックみたいだから・・・」と言っており(いや〜んvかわいいこと言うぅ!)、ヴォーンブラザーズでも歌う気はなかったようなのですが、プロデューサーのナイル・ロジャースに「歌え。歌わないんなら追い出すぞ」と脅されて(大笑)しぶしぶ歌うことになったのだそうです。

ジミー本人が自信のなかったその歌ですが、コレが「なんでそんなに自分の声に自信がなかったの?」と訊きたくなるくらい、またコレがイ〜イ声なんです。頼りなくて甘くてセクシー。あ〜この声でキレイなオネエチャン口説いてるんやろなあ〜と想像できます。落ちない女はいないよ!(きぃぃ〜い!!)。テキサスブルースロックなので当然(?)歌う内容はラブソングが大半です。夜中に聴くとため息出ます(いやん)。歌わせたN・ロジャースはエライ!(さすが名プロデューサーと言われるひとはそういう目の付け所もイイってことだな〜と感心)

派手な音作りが得意だったスティービーのほうがどうしても目立つせいか、「地味なギタリスト」と評される人も多いですが、あのね!じみーのギターは地味じゃないのよ!

「滋味」なの!!

派手さや早弾きなんかではスティービーのほうが上かもしれませんが、「音楽的センス」という点ではじみーのほうが優れてると思います。15の時に家を出て(不良だ・笑)ショービジネスまっしぐらの人なのですが、ずっと現場に携わって培われたセンスのよさが、作曲でも光ってます。インストゥルメンタル曲に特にその点が現れてると思います(雰囲気がね〜すごい、うまいんですわ・・)ギターの音がクリアなのも好き。(ちなみにスティービーも大好きですよ。)

CDで聴いててもグルーブ感の伝わる音楽です。
暑い、真夏の夜中に聴いてみてください。テキサスのライブハウスにいるような気になれます.


Everybody, everywhere (sweet soul vibe)
There's something special in the air
Everybody, everywhere (sweet soul vibe)
There's something deep inside ・・・   〔sweet soul vibeより一節〕




out there
ソロ2作目です。めっちゃお気に入りなんですわ!聴きすすめば聴きすすむほど、「ああっ!おやめになって〜」ってカンジで、腰が抜けます。だってちょーせくすぃ〜なんだもんっ!1作目はいろいろあった後だったせいか、歌詞もいろんなタイプがあったのですが、これはもうラブラブソングばーっか!(笑)ひー。たまんねぇ。
「out there」の囁き声なんてもう、何回聴いても頬が緩みます。聴きながらいろいろと妄想してしまう自分がイヤです(笑)。まあね、正直そんな芸術的な言い回しとかがある歌詞じゃないんですが、そこがまた、やらしくっていいというか(笑)。
1曲目の「like a king」はN・ロジャースの書下ろしです。前作がナイルのプロデュースだったので、その流れでしょう。ロマンチックな曲で、とてもじみーに合ってると思います。後は全部じみーの作品ですが(共作有)、さすが15の頃からひとり立ちしてたひとです。全部大好きだけど、特に好きなのは「lost in you」と「positively meant to me」。じみーの魅力全開です。インスト曲「the ironic twist」のジャジーな魅力、「little son,big sun」のアコースティック・ソロも素敵。全編「とにかく、カッコいい」って、凄いことだと思います。
長いことバンドにいて、ソロとしてのキャリアのほうが短いですが、たぶんもっと早くに自分でボーカルを取るということをやっていれば、ソロのほうがこの人の魅力は大きいと思います(Tバーズももちろん大好きだったけど)。
シンプルで雰囲気のある曲と、派手な飾りつけに走らないギターの魅力。自分の世界がとてもハッキリしてる人です。
do you get the blues?
ソロ3作目。グラミー賞のトラディショナル・ブルース部門で受賞した作品です。
くう〜ッ。このアルバムのせいで何度夜更かしをしたことか・・・。ホンマに一時期は毎晩こればっか聴いて夜中の2時3時・・ってくり返しでした(バカ?)真夏の真夜中がとても似合います。特にヘッドフォンで聴くと眠らせてくれません(いやん)。
トラディショナル・ブルース部門で受賞と言っても、この作品はとてもモダンなブルースです。この部門で受賞したということは、このアルバムがとても素晴らしいのはもちろんのこと、今現在のブルース界全体を引っ張っていってる第一人者として彼が認められたということなんだと思います。
今回は昔からのお友達(Tバーズの結成当時のメンバーで、じみーは彼女のアルバムにもゲスト参加している)、ルー・アン・バートン女史がサブボーカルで参加してます。ドスの利いたハスキーボイスが魅力(スティービー・ニックスタイプ)で、2人の掛け合いなんかは素敵ですが、正直ファンとしては、じみーひとりでヴォーカルを取って欲しい。オンナと絡んでるの、イヤ(爆)
それはともかく、とってもセクシーでロマンチックな作品です。前作とはまたちょっと違う、オシャレな雰囲気とでも言いますか。ジャズっぽい味付けがそう感じさせるのかな。
オルガンが効いてて、ライブ感がステキな「dirty girl」は1曲目にふさわしい。「deep end」のスライドギターとハーモニカの絡みがカッコいいです。「without you」はじみーの息子、タイロンの作品で、これがなかなかいぶし銀の魅力で、聴けば聴くほどイイ!盛り上がりはないのですが、それがまたひとりごとっぽくて、セクシー。続く「let me in」(カッコいいギター)と「don't let the sun set」(美しいギター!)はこのアルバムで一番わたしが好きな曲です。ジョニー・ワトソン(じみーのギターヒーロー)の「in the middle of the night」はチャーリー・セクストン(チャリ坊が小さい頃からの知り合い)とダブルトラブルがプロデュース(ダブルトラブルは演奏も参加)。ルーアンとの掛け合いがカッコいい。「slow dance blues」はギターとオルガンとサックスの組み合わせがジャジーでエエカンジ。「planet bongo」はフルートがちょっと不思議な魅力で、聴いてるとなんか、森の中を散歩してるようなカンジです(わたしだけの感想だろうけど)。巧いなあ。
改めて「Tバーズの頃とは違うなあ」と思います。ホントはこういうのがやりたかったのか?Tバーズ時代があってこそなのかわからないけれど、じみーの個性はこれなのでしょう。そしてしみじみ自分は、じみーの産みだす音楽が好きだなあと思うのです。

jimmie vaughan
sweet&bitter